ブリテン、ベンジャミン(1913-1976)

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CD 輸入盤

戦争レクィエム 小澤征爾&サイトウ・キネン・オーケストラ(2010)

ブリテン、ベンジャミン(1913-1976)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4785673
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


ブリテン:戦争レクィエム(カーネギー・ホール・ライヴ2010)
小澤征爾&サイトウ・キネン・オーケストラ


「深い絆で結ばれた指揮者と演奏者たち」 ニューヨーク・タイムズ紙
小澤征爾、闘病後初の本格復帰ライヴ!

小澤征爾が長い病気療養から初の本格復帰となった、2010年12月のカーネギー・ホール「JapanNYC」でのコンサートから、12月18日に演奏された『戦争レクィエム』を収録。ブラームス、ベルリオーズの大成功を受け、期待が高まるなか行われたコンサートは、小澤征爾の体調を考慮し、途中休憩をはさんで演奏されました。渾身のタクトのもとでオーケストラと合唱が一体となった素晴らしい演奏に観客は総立ち。合唱のクオリティの高さが現地でも絶賛された、記念すべきNY公演の記録がいよいよ輸入盤で登場です。(ユニバーサルIMS)

【ブリテンの反戦傑作】
戦争によってもたらされる民衆の悲哀について語ったウィルフレッド・オーウェンの詩と、通常のラテン語典礼文をテキストに用いた変則的な構成のこのレクィエムは、ショスタコーヴィチが20世紀最大の傑作と称えたことでも知られる傑作です。
 ベンジャミン・ブリテンは、日本政府からの祝典音楽作曲の要請にも『シンフォニア・ダ・レクィエム』で応えるほどの反戦主義者で、なおかつ、『ねじの回転』『ヴェニスに死す』『ピーター・グライムズ』『ビリー・バッド』『カーリュー・リヴァー』『ルクレティアの凌辱』、そして反戦オペラでもある『オーウェン・ウィングレイヴ』など、死に関係するオペラを数多く書いたことでも有名。

【大編成作品の優秀録音】
作品は大小2群のオーケストラと混声合唱、3人の独唱者によって演奏され、ラテン語部分は合唱とソプラノが、英語の詩の部分は独唱者が担当しています。天使のような少年合唱やソプラノの澄み切った美しさから、金管セクションや打楽器による圧倒的なサウンドまで、ブリテンの入念に描きあげた音響の素晴らしさを優秀な録音で堪能することが可能です。

【収録情報】
ブリテン:戦争レクィエム

 クリスティーン・ゴーキー(ソプラノ)
 アンソニー・ディーン・グリフィー(テノール)
 マティアス・ゲルネ(バリトン)
 SKF松本合唱団
 SKF松本児童合唱団
 栗友会合唱団
 サイトウ・キネン・オーケストラ
 小澤征爾(指揮)

 録音時期:2010年12月18日
 録音場所:ニューヨーク、カーネギー・ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

収録曲   

  • 01. Requiem Aeternam
  • 02. What passing-bells for these
  • 03. Dies Irae
  • 04. Bugle sang
  • 05. Liber Scriptus Proferetur
  • 06. Out there we've walked quite friendly up to death
  • 07. Recordare Jesui Pie
  • 08. Be slowly lifted up
  • 09. Dies Irae
  • 10. Lacrimosa Dies Illa
  • 11. Move him into the sun
  • 12. Domine Jesu Christe
  • 13. So Abram rose, and clave the
  • 14. Sanctus
  • 15. After the blast of lightning from the East
  • 16. One ever hangs where shelled roads part
  • 17. Libera Me, Domine
  • 18. It seemed that out of battle I escaped
  • 19. Let us sleep now ... In Paradisum

ユーザーレビュー

総合評価

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現状では、小澤さん、最後のライヴ演奏の記...

投稿日:2013/02/09 (土)

現状では、小澤さん、最後のライヴ演奏の記録。病に侵され、思う様に指揮が出来なくなってしまった小澤さんも75歳。かつての活動の地、アメリカで、師、斎藤秀雄の志を受け継ぐ日本人中心の手塩にかけた強力オーケストラ、友人、松本のフェスティバルで育てた合唱団を、引き連れての、渾身のライヴ。ブリテンのこの曲は、戦争の愚かさ、惨たらしさを告発し、祈り、繰り返してはならぬ、和解と警告の重いメッセージを持った、1962年の作品。文字通り、命を削っての、怖ろしいほどに、渾身の演奏。年老いても、我らがヒーロー、氏の総決算演奏の一つ。日本語訳付きで、戦争の、惨たらしさを、これでもか、と、伝える作品を、晩年を迎えて、松本で、ニューヨークで、披露したのは、人間、小澤征爾の、芸術家、音楽家として、更に、尊敬に値する畢境の演奏。聴いて、心に、刻むべし。

sunny さん | 兵庫県 | 不明

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松本版よりも、このカーネギーホール版のほ...

投稿日:2012/04/17 (火)

松本版よりも、このカーネギーホール版のほうが豊かなホールトーンと相まって前に推し出しのいい、より迫力がある演奏だと思う。しかし、若干松本版よりもテンポがゆっくりになったように思う。その結果、現代音楽的な鮮烈さ、鋭利さが多少後退した感がある。 しかし、どちらがいいかと言われたら、このカーネギ―版のほうがいいのかもしれない。

ロマン派 さん | 新潟県 | 不明

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本盤におさめられたブリテンの戦争レクイエ...

投稿日:2011/12/03 (土)

本盤におさめられたブリテンの戦争レクイエムは、食道がんを患い長期療養していた小澤がニューヨーク公演において奇跡的な復帰を果たしたが、その記念すべき復帰コンサートの最終日(18日)の記録である。既に発売されているブラームスの交響曲第1番(14日)、幻想交響曲(15日)は圧倒的な超名演であったが、本演奏もそれらにいささかも劣らない至高の超名演と高く評価したい。小澤&サイトウ・キネン・オーケストラは、2009年のサイトウ・キネン・フェスティバル松本におけるコンサートのライヴ録音も既に行っており、マルチチャンネル付きのシングルレイヤーによるSACD&SHM−CD盤により発売されている。したがって、演奏内容自体は、小澤の健康状態やホームグラウンドであるということによるオーケストラ演奏の安定性等の観点から、2009年盤の方が優れていると言わざるを得ないだろう。したがって、本演奏を2009年盤と比較することによって、演奏上の瑕疵などについて批判することは容易なことである。しかしながら、本演奏には、小澤のこの演奏にかける執念や灼熱のように燃え上がる圧倒的な生命力が感じられるところであり、かかる渾身の命がけの豪演は我々聴き手の肺腑を激しく打つものであると言える。ショスタコーヴィチが20世紀における最高傑作と評価し、ブリテン自身の反戦思想を色濃く反映した戦争レクイエムであるが、小澤による渾身の豪演を聴いていると、死を克服してひたすら力強く生きようとする小澤の「死」というものに対するレクイエムのような趣きさえ感じられるところだ。小澤の命がけの指揮に導かれて、サイトウ・キネン・オーケストラやアンソニー・ディーン・グリフィーをはじめとする独唱陣、そしてサイトウ・キネン・フェスティバル合唱団及び少年合唱団も、持ちうる実力を最大限に発揮した渾身の演奏や歌唱を披露しているのが素晴らしい。小澤や、オーケストラ、独唱者、合唱団による大熱演を客席において固唾をのんで見守った当日の聴衆も、この超名演の立派な立役者であると言えるところであり、正に、本演奏は、指揮者、オーケストラ、歌手、合唱団そして聴衆が一体となって作り上げた聖なる音楽と言っても過言ではあるまい。音質は、マルチチャンネル付きのシングルレイヤーによるSACD&SHM−CDによる極上の高音質録音であり、音質の鮮明さ、臨場感溢れる音場の幅広さのすべてにおいて、一級品の仕上がりとなっていると言える。あらためて、SACDの潜在能力の高さを思い知った次第だ。いずれにしても、小澤&サイトウ・キネン・オーケストラ等によるかかる聖なる至高の超名演をこのような極上の高音質SACDで味わうことができるのを大いに歓迎したい。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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